適切なお湯の量と温度、煎茶の茶葉の量を知って正しく煎茶を入れましょう!
煎茶は緑茶(日本茶)の中でもっとも一般的なお茶。煎茶の正しい入れ方を知ることでほかのお茶を入れる時にも応用できますのでこの機会にマスターしてしまいましょう。
煎茶と同じ方法で入れることができるお茶の種類は、蒸し製玉緑茶、かぶせ茶、茎茶です。
煎茶の入れ方のページでは、煎茶を入れるのに必要な道具と材料&レシピ、煎茶を入れる手順までご紹介します。
煎茶を入れるのに必要な道具
煎茶を入れるために必要な茶器や小道具をご紹介します。
まずは茶碗。どんな茶碗でも良いのですができれば背が低く、口が広がった汲み出し茶碗があるとより美味しく煎茶をいただけます。
次に急須。煎茶を何人分入れるかによって適した大きさが変わりますが250〜600mlほどお湯が入る急須があると便利です。
次に湯冷まし。沸騰させたお湯を覚ますために使う注ぎ口がある道具。ない場合はマグカップなどでの代用もOKです。
ここまでそろえば、あとはご自宅にあるスプーンをティースプーンとして利用すれば煎茶を入れるのに必要な道具は一通り揃います。
- 汲み出し茶碗
- 急須
- ティースプーン
- 湯冷まし
煎茶を入れる材料とレシピ
煎茶を入れる時に必要なお湯の量や温度と茶葉の量をご紹介します。
煎茶を入れるのに必要な道具をそろえた後は、煎茶を入れる材料となる茶葉やお湯の量や温度を知る必要があります。
煎茶の茶葉の量は、2g/1人分とします。お湯の量は、70ml/1人分を基準としますが上級な煎茶を購入した場合は70mlより少し少なめのお湯(50〜60ml)で、中級の煎茶を購入した場合は70mlより少し多めのお湯(80〜90ml)で入れると煎茶のランクに合った味を楽しむことができます。
ここでは上級煎茶を100gあたり1,000円以上のもの、中級煎茶を1,000円以下のものとして話をすすめます。
煎茶を入れるお湯の温度と浸出時間は以下の表にまとめたので参考にしてください。
煎茶の茶葉の量 | 2g/1人あたり |
---|---|
煎茶のお湯の量 | 70ml/1人あたり |
煎茶のお湯の温度 | 1煎目:70℃、2煎目:80℃ |
煎茶の浸出時間 | 1煎目:1〜2分、2煎目:30秒 |
煎茶を入れる手順
煎茶の入れ方を1からご紹介。2煎目以降に煎茶を美味しく入れるコツもお伝えします。
煎茶を入れる手順は、①お湯を冷ます→②茶葉を急須に入れる→③お湯を急須に注ぐ→④茶碗に注ぐ。この4ステップで煎茶を入れます。
上記の煎茶の入れ方を詳しくご紹介します。2煎目(2回目に同じ茶葉で入れるお茶)や3煎目の入れ方も合わせてご紹介します。
①茶葉を急須に入れる
茶筒の中へティースプーンを無造作に入れると茶葉が折れてしまいますのでティースプーンを茶筒の縁にあてて茶筒を動かしてティースプーンに茶葉をのせましょう。
上記の点に気をつけて、すくった茶葉を急須の中へ入れましょう。
②お湯を冷ます
沸騰させたお湯を湯冷まし(またはマグカップ)に入れて人数分の茶碗に注ぎお湯を冷まします。
お湯を冷ます時に役立つ知識として、沸騰させたお湯を湯冷ましから1回茶碗へ移すごとにお湯の温度は5℃〜10℃下がりますので覚えておきましょう。2〜3回、茶碗から茶碗へお湯を移すことで煎茶に適した70℃〜80℃の温度になります。
ちなみに、お湯を入れた茶碗を手に持ち、我慢して持ち続けることができる温度が約70℃と言われています。
③お湯を急須に注ぐ
70℃〜80℃に冷ましたお湯を茶葉の入った急須へ注ぎます。素早くお湯を急須に入れないと煎茶の味にムラがでてしまうので適温に冷ましたお湯を素早く急須へ注ぎましょう。
急須へお湯を注いだ後は、1分〜2分待ちます。
④茶碗に注ぐ
用意した人数分の茶碗へ少しづつ煎茶を注ぎます。煎茶の色と量が同じ均等になるように順番に廻し注ぎをします。最後の一滴まで注ぎきりましょう。
2煎目、3煎目の煎茶の入れ方
2煎目、3煎目の煎茶を入れるポイントは、すでにお茶の葉が開いているので高い温度のお湯でささっと入れることです。
2煎目の煎茶を入れる時は、1煎目と同じお湯の量を沸騰させ湯冷ましへ移し直接急須へ入れます。30秒ほど急須で浸出させたあと茶碗へ注ぐことで煎茶を長く美味しくいただくことができます。
3煎目の煎茶は直接沸騰させたお湯を急須に入れて茶碗へ注ぎます。