急須の選び方

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急須の素材や形によってお茶の味は違ってきます。お茶ごとに急須を使い分け美味しくいただきましょう!

緑茶(日本茶)に適した急須の種類と選び方

急須を選ぶときには急須の形、急須の素材、急須の網の3つに注意して選びましょう。お茶の種類にもよりますが、急須を使う人の手になじむ急須を選ぶのもポイントです。

「急須の選び方」のページでは急須の形(種類)、急須の素材、急須の網(茶こし)、急須のお手入れといった急須にまつわる基本情報をご紹介しています。

急須の蓋が割れた、急須の取っ手が壊れたなどのトラブル対応についてもご紹介しています。

正しい急須の選び方を知り美味しいお茶をお楽しみください。

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急須の形と種類

急須の取っ手の位置、サイズ、注ぎ口の形の違いで急須には4つの種類あります。

急須の選び方で最初に悩むのは急須の形と種類。お茶の種類に合わせた急須選びも大切ですが、急須を使う人の手になじむことも大事な急須選びのポイントになります。

急須の形と種類では代表的な急須の形を4つご紹介します。

横手型の急須

お茶のマナー

横手型の急須は横に棒状の持ち手が付き、親指でおさえて片手でお茶を注ぐことができる日本独自のデザインの急須。1人用の180mlから2〜3人用の270mlほどのものまでサイズがあります。

日本茶・緑茶を入れる上で最も一般的な形の横手型の急須は一度に入れる杯数と急須の容量が合っていれば比較的どんなお茶を入れるのにも使えます。

後手形の急須

お茶のマナー

後手形の急須は、注ぎ口の反対側に丸い取っ手が付いた中国発祥の急須。中国茶のほか、紅茶を入れるティーポットとしても利用されています。

日本茶・緑茶だけでなく中国茶や紅茶も楽しみたい方は横手型の急須を選ぶと使い勝手が良いかもしれません。

上手型の急須

お茶のマナー

上手型の急須は、急須の上に急須本体とは別の素材で作られた取っ手が付いていることが多いため熱々の湯を入れても持ちやすく、ほうじ茶や番茶など熱い湯でいただくお茶の種類に適しています。取っ手の素材は竹やポリ塩化ビニール樹脂などが使われていることが多いです。

宝瓶型の急須

お茶のマナー

宝瓶型の急須は、急須に取っ手がなく片手で持ちやすいタイプ。宝瓶型の急須は低温で入れていただく玉露やかぶせ茶、上級煎茶などの上級茶に適した急須です。

熱いお茶を入れると宝瓶型急須は持てなくなるので低温で入れる上級茶以外には利用されることはありません。

急須の素材と選び方

急須の素材は炻器が一般的。デザイン性が豊かな磁器製のものも人気があります。

お茶のマナー

焼き物は主に磁器と陶器があり、急須はこれらの中間素材である炻器(せっき)を使われることが多く、炻器の特徴は表面に多くの孔があり余分な成分を吸収するためお茶が美味しくなると言われている点です。

近年では、ガラス質で透明性が高くデザイン性に富んだ磁器の急須も人気。磁器製の急須の特徴は吸水性がなく匂いが移りにくいためどんなお茶にも使える点です。

急須の素材の代表的な産地や名称をご紹介します。

常滑焼(炻器)

常滑焼(とこなめやき)は愛知県常滑市を中心に作られており、特徴は鉄分を多く含む粘土を使い酸化焼成(十分な酸素の中で焼く)で焼かれた朱色の炻器。酸化鉄を含む量が多くお茶のタンニンと反応してお茶をまろやかにすると言われています。

萬古焼(炻器)

萬古焼(ばんこやき)は三重県四日市市で作られており、特徴は鉄分を多く含む粘土を使い還元焼成(酸素が乏しい中で焼く)で焼かれた紫褐色の炻器)。鉄分がお茶のタンニンと反応して渋味をおさえ、旨味が引き立つと言われています。

急須の網の選び方

急須の使い勝手を大きく左右する急須の網の種類をご紹介します。

急須の網には大きく6つの種類があります。ささめ、平網、底網、帯網、ポコ網、かご網。それぞれの特徴を知り、使い勝手の良い急須を選びましょう。

ささめ

急須本体と同じ素材で作られた茶こし網で目詰まりしやすくお手入れが必要になります。

平網

急須の注ぎ口部分にステンレス製の目が細かい網をかけたもので目詰りしにくく、注ぎやすい急須です。

底網

急須の底全体に細かなステンレスの網が張られたもので、少量のお茶を入れる場合には湯が行き渡らず成分がしっかり出ないこともあります。

帯網

急須の内側をステンレスの網で帯状に360度ぐるっと囲ったもので、目詰りしにくく注ぎやすい急須です。

ポコ網

急須の注ぎ口の内側根本に丸く出っ張った形の網がかかったもので、平網と同じように目詰りしにくく、注ぎやすい急須です。

かご網

取り外しができるステンレスのかご網が付いたもので、手入れが楽なため人気のタイプです。しかしお茶が広がるスペースが少なく成分がしっかり出ないので、できるだけ大きなかご網が付いた急須を選ぶのがポイントです。

急須を選ぶチェックポイント

急須の蓋の穴

急須の蓋に穴がある理由は、お茶を急須から出しやすくするためです。そのため、穴の直径が小さかったり急須をコーティングする釉薬(ゆうやく)が詰まっているとお茶を入れるのが難しくなります。急須の蓋の穴がしっかり開いているかチェックしましょう。

急須の蓋と胴

急須の蓋と胴に隙間がありがたついているとお茶を注ぐ時に蓋からお茶が漏れ出します。そのため、購入前に急須の蓋と胴がしっかりとフィットしているかチェックしましょう。

持ち手の角度(横手型急須を選ぶ場合)

急須の持ち手の角度は急須の注ぎ口に対して85〜90度だと持ちやすく、お茶を注ぎやすいです。購入前に急須を手に取りご自身の手にフットするかチェックしましょう。

水切れ

急須の口の先が筒型で厚みが同じ急須の注ぎ口を持ったものは水切れが悪い場合があります。急須を購入する前に可能でしたら水を入れて水切れが良いかチェックしましょう。

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