玉露は緑茶(日本茶)独特の渋みが少なく旨味や甘みが特徴的な高級茶。
緑茶(日本茶)独自の渋味が苦手な方や優雅な時間を過ごすのに適したお茶をお探しの方は、玉露をためしてみてはいかがでしょうか。
玉露の味の特徴は、一般的な緑茶(日本茶)とくらべお茶の渋味が少なく、旨味や甘味を強く感じるのが特徴です。
また一般的な緑茶(日本茶)とくらべ玉露は最上ランクのお茶とされています。
のどを潤すために飲むのではなく、少量を口の中にふくみ舌の上で独特の香りと旨味を楽しむワインのような飲み物。ゆったりとした優雅な時間を過ごすおともに最適です。
玉露の特徴のページでは、玉露が一般的な緑茶(日本茶)とくらべ旨味や甘味が強い理由や代表的な産地をご紹介します。
玉露の旨味と甘味が強い理由
玉露と一般的な緑茶(日本茶)の栽培方法の違いが旨味と甘味を強くする。
玉露独自の味を説明するために一般的な緑茶(日本茶)との製法の違いをご紹介します。
玉露と日本で一番飲まれている普通(蒸し)煎茶との製法を比べると、茶葉の栽培方法が異なります。玉露は茶園で栽培されている間、よしず棚や簾で太陽の光(直射日光)があたらない環境で育てられます。
一方、普通(蒸し)煎茶は太陽の光を茶葉に当てながら育てます。
茶葉に太陽の光が当たらない玉露は、普通(蒸し)煎茶とくらべお茶独自の渋味成分「カテキン」が増えるのをおさえ、お茶の旨味成分であるテアニンが減るのをおさえます。
この様な理由から、玉露は一般的な緑茶(日本茶)とくらべ旨味や甘味を強く感じるお茶に育つのです。
ちなみに覆いを20日以上かけて育てた茶樹は玉露、それよりも短い期間おおいをかけて育てた茶樹かぶせ茶と呼ばれるのが一般的です。
玉露の代表的な産地
京都の宇治や福岡の八女が代表的な玉露の産地です。
京都府の宇治市と周辺は玉露と抹茶の原料となるてん茶が有名な産地。玉露独自の太陽の光を遮断して茶樹を育てる被覆栽培は1800年代に宇治で開発されたと言われています。
そんな京都府宇治の高級玉露は手摘みの一番茶が使われるほど、手間ひまかけた代表的な玉露の産地です。
福岡県の南東部にある八女市を中心に筑後市、広川町などで生産されるお茶の総称を八女茶と言います。
このエリアの山間部は玉露の生産量が日本一で全国茶品評会でも常連になるほど玉露の栽培が盛ん。玉露の代表的な産地八女は上質な緑茶(日本茶)が育つ環境に恵まれた茶産地です。
玉露の楽しみ方
玉露はワインの様に上品に楽しめるお茶です。
玉露は栽培方法だけでなく、飲み方もほかの緑茶(日本茶)と一風ことなります。
玉露の飲み方は、ほんの少量の玉露を舌の上におき旨味や甘味、そして香りを楽しみます。のどを潤す飲み物ではなく、ワインのようにお茶の味を舌で楽しみながら飲むお茶です。
そんな玉露は、大切な人をもてなす時や特別な日に最適なお茶です。