蒸し製玉緑茶は茶葉の形状が丸みをおびた勾玉状で渋味がおさえられたまろやかなお茶。
蒸し製玉緑茶は丸みをおびた葉の形状からグリ茶とも呼ばれる緑茶(日本茶)の種類で、主な産地は九州地方です。
蒸し製玉緑茶は煎茶の様に蒸して作るお茶で似た種類のお茶に蒸さずに釜で炒って作る釜炒り茶(釜炒り製玉緑茶)があります。
蒸し製玉緑茶のページでは、蒸し製玉緑茶の味や形の特徴と主要な産地をご紹介します。
蒸し製玉緑茶の味と形の特徴
渋味が少なくまろやかな口当たりで食事にもよく合う蒸し製玉緑茶。
蒸し製玉緑茶は大正時代の末期にロシアへ輸出するお茶として開発されました。当時ロシアでは中国産の釜炒り茶が主流だったため釜炒り茶に似せて作られたのが蒸し製玉緑茶生産の始まりです。
そのため蒸し製玉緑茶は釜炒り茶と同様に茶葉の製造過程において葉の形を整える精揉(せいじゅう)という工程を行わないためグリっと曲がった茶葉の形が特徴的なお茶の種類です。
茶葉の形状からグリ茶とも呼ばれる蒸し製玉緑茶の味は、渋味がおさえられ、まろやかな味わい。水色は釜炒り茶よりもやや緑が濃いのが特徴的です。
蒸し製玉緑茶の主な産地
蒸し製玉緑茶は九州地方と伊豆が主要なお茶の産地。
蒸し製玉緑茶の主な産地は九州地方に多くあり、佐賀県嬉野、長崎県佐世保や五島列島、熊本県などで生産されています。