煎茶は国内における日本茶・緑茶消費のうち70%を占める代表的なお茶の種類。香り、渋み、甘み、苦味すべてにおいてバランスの取れたお茶。
煎茶は日本人に最もなじみ深いお茶の種類で静岡県や鹿児島県をはじめ、日本全国の茶園で生産されています。
煎茶の由来は、お茶の成分を煮出して飲む(煎じる)飲み方からきており、煎茶の製法は18世紀後半に京都・宇治の永谷宗円で開発されました。
煎茶の特徴をご紹介するこのページでは煎茶の種類や味・香りの特徴、製法などをご紹介しています。
煎茶の種類
煎茶には「普通(蒸し)煎茶」と「深蒸し煎茶」の2つの煎茶の種類があります。2つのお茶の味や香りの違いは茶葉の蒸し時間により生まれます。
煎茶を作る製造工程に、茶葉を蒸して発酵を止める作業があります。普通「蒸し」煎茶は約30秒、深蒸し煎茶は1〜2分と蒸し時間の長さが違います。
→ お茶の製造工程を詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。
蒸し時間の長さの違いにより味や香りの特徴が異なりますので、「普通(蒸し)煎茶」と「深蒸し煎茶」の特徴を簡単にご紹介します。
普通(蒸し)煎茶の味や香りの特徴
普通(蒸し)煎茶はお茶の香りを重視して作られる煎茶の種類です。茶葉は深蒸し煎茶と比べ細い針上で艶があり、香りと渋味が特徴的なお茶です。
普通(蒸し)煎茶の香り | ★★★★☆ |
---|---|
普通(蒸し)煎茶の旨味 | ★★★☆☆ |
普通(蒸し)煎茶のコク | ★★★☆☆ |
普通(蒸し)煎茶の渋味 | ★★★★☆ |
深蒸し煎茶の味や香りの特徴
深蒸し煎茶は苦味がおさえられた、まろやかな味わいが特徴的な煎茶の種類です。茶葉はやや粉っぽいのが特徴で普通(蒸し)煎茶と比べ香りはおさえられたお茶です。
深蒸し煎茶の香り | ★★★☆☆ |
---|---|
深蒸し煎茶の旨味 | ★★★☆☆ |
深蒸し煎茶のコク | ★★★★☆ |
深蒸し煎茶の渋味 | ★★★☆☆ |
ちなみに深蒸し煎茶よりもさらに長く蒸して作られた煎茶を「特蒸し茶」と呼ぶことがあります。
お店で「特蒸し茶」という言葉を見つけたら深蒸し煎茶よりさらに長く蒸された煎茶なんだな! 判断することができます。